2021年4月に Poly G7500, Poly Studio X ファミリー共通のソフトウェアである Software 3.3.2 がリリースされました。3.3.1 との差分をリリースノートをもとに解説します。機能タイトルはリリースノートと合わせるため意図的に英語にしています。
参考情報
Poly Video OS Software 3.3.2 新機能
Support for Zoom Rooms 5.5.0
G7500, Studio X50, と Studio X30 Poly VideoOS software 3.3.2-286154 での Zoom Rooms と Zoom Rooms Controller applications は 5.5.0 になります
https://support.zoom.us/hc/en-us/articles/360042041011-New-updates-for-Zoom-Room-Appliances
Zoom Room アプリで、BYODモードが搭載されました。サインインした Zoom Rooms で、USB-CポートにUSBケーブルでPC/Macを接続することでBYODモード開始画面が表示されます。Zoom 以外のPC/Macベースの会議アプリケーションから外部カメラ、マイク、スピーカーとして動作するデバイスモードに相当する機能です。以前のリリースでは、デバイスモードを Poly メニューから呼び出す必要がありました。
Additional Multicamera Support with Zoom Rooms
G7500 と Studio X50 システムで動作する Zoom Rooms が Poly Studio USB の搭載をサポートしました。カメラをG7500 や Studio X50 に接続すると、 Zoom Meeting 中や通話外のときに自分側のカメラを Zoom Room コントローラーから選択可能です。
Zoom Rooms での G7500/Studio X50 では次のUSBカメラがカメラ機能にテストされサポートされています:
USBカメラサポート
Poly Studio USB | EagleEye IV USB | EagleEye CUBE USB | EagleEye Mini | |
Poly Video Mode | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
Zoom Mode | 〇 | 〇 | 〇 |
USBカメラ最大サポート数
G7500 | Studio X50 | |
Poly Video Mode | 3 | 2 |
Zoom Mode | 1 | 1 |
Native Interoperability with Dialpad
Poly は Dialpad と Poly Studio X30 および Studio X50 の互換性を追加しました。Poly Zero Touch Onboarding (ZTO)を使うことで、電源オンの段階で Dialpad モードにし、通話ができます。
Note: Dialpad は複数モニタとHDMI資料共有をサポートしません
3.3.2で利用可能なプロバイダ
X30 |
X50 |
G7500 |
Note |
|
Poly |
〇 |
〇 |
〇 |
G7500: 2.0.0- X30/X50: 3.0.0- |
Zoom Rooms |
〇 |
〇 |
〇 |
3.0.0- |
Microsoft Teams |
〇 |
〇 |
3.1.1- |
|
GoToRoom by LogMeIn |
〇 |
〇 |
〇 |
3.1.0- |
8x8 |
〇 |
〇 |
〇 |
3.1.1- |
StarLeaf |
〇 |
〇 |
〇 |
3.1.1- |
RingCentral Rooms |
〇 |
〇 |
〇 |
3.2.0- |
Dialpad |
〇 |
〇 |
3.3.2- |
|
Device Mode(ロックモード) |
〇 |
〇 |
〇 |
3.3.0- |
Updated Icons
Poly VideoOS software 3.3.2-286154 でPoly Video モード スクリーンおよび TC8 上のアイコンを最新のルックアンドフィールに更新しました
新アイコン
3.3.1までのアイコン
Wi-Fi Enhancements
Wi-Fi をプライマリネットワークの機能拡張が追加されました。
–初期システムセットアップ時に Wi-Fi ネットワーク接続を追加
–Zoom Rooms モードに加え、 Microsoft Teams モードで Wi-Fi をプライマリネットワークとして設定できるようになりました。
Connecting to a Wi-Fi Network During Initial System Setup
このリリースで、Wi-Fi 接続の設定を初期システム設定時にできるようになりました。スタートアップ時に正しいネットワーク接続がなければ、Ethernet またはWi-Fi 接続のプロンプトが表示されます。
Note: Zoom Rooms と Microsoft Teams でのみプライマリ Wi-Fi 接続をサポートします。会議アプリケーションでは、プライマリ Wi-Fi はオフとなり、Ethernet接続が必要となります。 Poly Video モードでは AirPlay, Miracast 用にWi-Fi が利用可能です。
2.4GHz のみのサポート、Trio/TC8 などネットワークペアリングは利用できません
Using Wi-Fi as a Primary Network with Microsoft Teams
Zoom Rooms モードに加え、 Microsoft Teams モードで Wi-Fi をプライマリネットワークとして設定できるようになりました。WEP, WPA, WPA2 が 2.4GHz 周波数帯で利用可能です。
システムはIPデバイス(Poly TC8/Poly Trio)をサポートできません。タッチスクリーンまたは Bluetooth リモコンをシステムで利用する必要があります。
Microsoft Teams Enhancements
Microsoft Teams モードのスクリーンおよびTC8の表示が、 Microsoft Teams Rooms on Android | April 2021 Updates が採用されたことにより、Windows 版 Microsoft Teams Rooms に似た表示に変わりました。
Microsoft Teams 会議プロバイダで下記の機能が追加されました:
さらに、ソフトウェアバージョン番号やコントローラの情報を設定画面から確認可能です
Note: Poly VideoOS 3.3.2-286154から、本体とペアリングするTC8それぞれに同じ, Microsoft Teams アカウントとクレデンシャルを使ってサインインする必要があります。
New REST APIs for Device Mode
•このリリースではデバイスモードをスタート、停止するREST APIsが追加されました
–この API ではデバイスモードが動作しているかどうかのステータスを返します。
–この API ではデバイスモードが動作していなければ開始します。
–この API ではデバイスモードが動作していれば停止します。
Remote Logging Updates
Remote Loggingを有効にすることで,システムは設定したサーバにログを送信します。 このリリースでは、システムが Remote Logging を有効にすることでローカルのロギングをしなくなります
Global Security Enhancements
パートナーモードでもセキュリティ全般 (Global Security) ページ (Poly Video モードで利用できた設定)が追加されました。Active Directory や LDAP を使った外部認証が設定できます。追加の情報はPoly Documentation Libraryにある Poly Video Mode (G7500, Studio X50, and Studio X30) Administrator Guideをご参照ください
Increased Number of TC8 Devices Supported
システムで最大5台のPoly TC8 デバイスが同時利用できるようになりました。 Poly Vide および Zoom モードでの機能拡張になります。
Important Downgrading Information
3.3.2-286154より前のバージョンにダウングレードする場合、システムのダッシュボードからハードウェアバージョンをチェックし、要件を満たすか確認する必要があります。リリースノートの, Downgrading Softwareセクションをご参照ください
No Radio は通常の Poly Studio X50/ G7500 から無線機能を排除した特定の国向けの製品となります。
Note: Studio X30 には現在のところ制限はありません
以上です。