2021年7月に Poly G7500, Poly Studio X ファミリー共通のソフトウェアである Software 3.5.1 がリリースされました。3.5.0 との差分を Studio X 3.5.1 Zoom Rooms Appliance 5.7.0 をもとに解説します。
参考情報
Poly VideoOS Software 3.5.1 アップグレード方法
Poly VideoOS 3.5.1 のアップグレードのためには ZDM への登録が必要 となります。Zoom Rooms として登録し、システムから OS をアップグレードしてください。
Poly Video OS Software 3.5.1 新機能
Support for Zoom Rooms 5.7.0
G7500, Studio X50, と Studio X30 Poly VideoOS software 3.5.1 での Zoom Rooms と Zoom Rooms Controller applications は 5.7.0 になります。Zoom Rooms for Appliance 5.7.0での機能追加・不具合修正が利用可能です。
https://support.zoom.us/hc/en-us/articles/360042041011
Zoom Rooms for Appliances 5.7.0 と Poly Video OS の対応
Zoom Smart Gallery public Beta
本リリースでは Smart Gallery (Phase 1) 機能は Zoom による要件を満たした Zoom 顧客向けの Public Betaリリースとなります。Zoom Rooms 利用者はこの機能を体験できます。
Zoom Smart Gallery 機能を解説します。
Smart Galleryとは?
Zoom Smart Gallery はカメラ映像の中から、興味のある領域(例:話している人)を拡大し、個別のビデオストリームとして送信する機能です。それに加え、全員の参加者がわかる映像も個別に送信します。 Zoom Rooms ではシステムのカメラ(Studio X50 内蔵カメラ) を Logical Camera と呼び、カメラ映像から興味のある領域を拡大したものを Virtual Camera と表現しています。 リモートの Zoom Meeting クライアントギャラリービューなどでは、それぞれの映像は個別の参加者として、個別ストリームとして表示されます。会議室とリモートの参加者が平等な参加ができるように開発された機能になります。
Zoom のパートナーはこの機能を利用するカメラで、 Zoom Room アプリケーションで利用するために決められたルールに従い、かつ会議室で話している人を適切にフレーミングする技術を必須としています。7月8日現在、この機能が利用できるのは Poly だけです。
Smart Galleryを有効にすると、Poly システムは継続的にカメラ映像の中から今現在話している人またはその前に話していた人を見つけ出し複数の領域を確定します。なおこの領域の決定方法は下記実装をベースにしています:
システムが興味がある領域を決定すると、その人を中心にできるだけ小さく切り取ります。その結果、カメラ解像度や視野角、距離によって不自然になる場合もあります。Zoom Room アプリケーションに最大2つの Virtual Camera が Zoom Room アプリケーションに次の順番で送られます。
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それぞれの異なった個別のカメラ映像は、現在の話者とその領域を捉えます。 Zoom Rooms アプリケーションは Zoom Meeting(クラウド)に対し Logical Camera の映像を送信します。Logical Camera の動作は表示、非表示に応じて、ビデオストリームも送信、停止を自動的にします。
Zoom Smart Galleryは Zoom Room Appliances (Android) 向けの機能です。.
Poly ではStudio x30 と x50が対象です。
Studio x30 または x50 ではv5.7.0.1439 を搭載した PolyOS v3.5.1-346016 が必須で、 ZDM からアップグレード可能です。
PolyOS 3.5.1と ZR 5.7.0を搭載した、Studio X30,X50 を Zoom Room としてライセンス登録すると、通話中の Zoom Room Controller にスマートギャラリーの選択肢がカメラ制御から出てきます。 Zoom for Home モードではご利用いただけません。