2020年8月に Poly G7500, Poly Studio X ファミリー共通のソフトウェアである Software 3.2.0-222012 がリリースされました。3.1.1との差分をリリースノートをもとに解説します。機能タイトルはリリースノートと合わせるため意図的に英語にしています。
ブログもご参照ください。
参考情報
Poly Video OS Software 3.1.3-220008 新機能
Studio X50 および Studio X30 システムでのシャープネス、コントラスト、彩度、輝度および肌の色を最適化しました。,他に 720p ビデオでの品質向上と、ワークスペースでのライティングに機能拡張を加え画質を向上させています。
Poly Video OS Software 3.2.0-222012 新機能
Support for Zoom Rooms 5.1.2
G7500, Studio X50, と Studio X30 Poly VideoOS software 3.2.0 での Zoom Rooms と Zoom Rooms Controller applications は 5.1.2 になります。
Web 管理画面上でのバージョン表示は内部バージョンのためメンテナンスバージョンが削除されていますので注意が必要です
Web管理画面:5.1.35624.0822 > 実際には5.1.2.35624.0822
ユーザ画面では、ユーザフレンドリーなバージョン番号である5.1.2.35624.0822
Zoom Rooms for Appliance 5.1.2 では非常に多くの機能が追加されています。例えば通話中の統計情報表示や、ギャラリービューの複数画面対応です。
詳しくは
https://support.zoom.us/hc/en-us/articles/360042041011-New-updates-for-Zoom-Room-Appliances
をご覧ください。
Native Interoperability with StarLeaf
G7500, Studio X50, および Studio X30 システムを StarLeaf 対応に拡張しました 。アプリケーションプロバイダから StarLeaf が選択可能です。コントローラとしてはTC8が必須になります(タッチスクリーン、Bluetooth リモコンはサポート外)。 G7500 のカメラはEagleEye IV HDCI のみとなります。
https://documents.polycom.com/bundle/polypartnermode-ag-3-2-0/page/c3989383.html
Native Interoperability with RingCentral Rooms
G7500, Studio X50, および Studio X30 システムを RingCetnral Rooms対応に拡張しました。アプリケーションプロバイダから RingCentralが選択可能です。
https://documents.polycom.com/bundle/polypartnermode-ag-3-2-0/page/c3989383.html
Multicamera Support USB Camera Support
Poly Video Mode (および Poly Video Mode 時の USB Device Mode) で G7500 および Studio X50 システムが複数カメラの接続をサポートしました。G7500 または Studio X50 システムにカメラを追加することで手元側のカメラを通話中、通話外で選択できます。また、PolyVideo App Modeのみの機能となります。
G7500: 最大3台のUSB HDMI入力 x 1 HDCI x 1
Studio X50: 最大2台のUSB HDMI 入力 x1
カメラ選択は、画面上またはTC8で変更可能です。
複数カメラを接続時、画面上で選択可能
手順 1.
メニュー > カメラ > カメラの選択.
2. リストからカメラを選択。選択したカメラがプライマリに
•複数カメラを接続時にTC8でカメラ選択が可能
•手順
–1. カメラを選択.
–2. ドロップダウンメニューからカメラを選択.
電源オン中にカメラを追加した場合、自動的にそのカメラがプライマリカメラとして選択(通話中であっても) プライマリカメラが外された場合、カメラはプライオリティ順で変更:
1. 内蔵カメラ
2. HDCI カメラ
3. USB カメラ
4. HDMI In (People Video として設定されている場合)
管理者設定としては現在の人物カメラからカメラを選択、ユーザ側カメラの選択が有効で画面上、TC8上での変更を不可とすることも可能です。
https://documents.polycom.com/bundle/polyvideomode-ag-3-2-0/page/t2687090.html
USB Camera Support
G7500および Studio X50 でサポート可能な カメラ
https://documents.polycom.com/bundle/polyvideomode-ag-3-2-0/page/c4441032.html
Using the Poly Studio USB Video Bar Microphone and Speakers
他のマイク、スピーカーを接続していないとき、 Poly Studio USB をスピーカー、マイクとして利用可能
Poly Studio USB を音声デバイスとして利用する際の注意点:
G7500 または Studio X50 のWeb管理画面、音声設定でUSB音声をオン Poly Studio X50 上で Poly Studio USB の音声をオンにすると、内蔵マイク、スピーカーがDisableに
https://documents.polycom.com/bundle/polyvideomode-ag-3-2-0/page/c4216486.html#c4216486
Limit Maximum Camera Digital Zoom
Studio X30, X50 の最大デジタルズームをデフォルトで3倍に変更しました。値は 5倍まで設定可能です。
音声/ビデオ/コンテンツ > ビデオ入力 最大デジタルズーム係数
Reset Camera Settings to Defaults
カメラ設定を変更した後に、Poly Video OS の デフォルトカメラ設定に戻すためのUIを管理画面に追加しました。
手順.
1. Web 管理画面から 音声/ビデオ/コンテンツ>ビデオ入力.
2. デフォルト設定に戻したいカメラ設定から デフォルト設定に戻すを選択
https://documents.polycom.com/bundle/polyvideomode-ag-3-2-0/page/c4216486.html#c4216486
Configuring HDMI Input as a People Source
Poly Video ModeでHDMI In を People(人物)ビデオに設定 HDMI入力をメインビデオにすることで、HDMI外部ソースからのビデオ体験を向上できます。 ただし、その設定にHDMI入力を変更するとコンテンツ入力として利用不可となります(変更には管理者設定必要)
HDMI Input
表示させるビデオのタイプ: 人物
名前:わかりやすい名前に変更 (デフォルト: HDMI Input)
注意点: 人物モードではHDMIによる音声入力不可となります。また、PolyVideo App Modeのみの機能となります。
https://documents.polycom.com/bundle/polyvideomode-ag-3-2-0/page/t4613384.html
3.5 mm Audio Output On Studio X50
Studio X50 の 3.5mm 音声出力が利用可能になりました。ただし、 3.5 mm 音声入力は今後のリリースでサポート予定となります。
手順
1. Web管理画面から 音声・ビデオ・コンテンツ> 音声 > ラインモード.
2. 出力モードから音声の設定を変更:
可変: 利用者がボリューム変更可能. 固定: システムが音声のボリュームを固定
https://documents.polycom.com/bundle/polyvideomode-ag-3-2-0/page/t4208789.html
TC8 Web Proxy Enhancements
WPADを使ったPACファイルの展開(Proxy の例外設定)がTC8で対応しました。 Web Proxy認証(Basic/NTLM)も対応です。 Codec本体は以前から対応済みで、TC8は Codec本体の設定を利用します。
https://documents.polycom.com/bundle/polyvideomode-ag-3-2-0/page/c2741422.html
Updating TC8 Software Using a USB Flash Drive
USBドライブによるソフトウェアアップデートで、ペアリングしているTC8の更新も可能となりました。本リリースからの対応となるため、3.2.0 から先へのアップグレードで有効です。
https://documents.polycom.com/bundle/polyvideomode-ag-3-2-0/page/t1489762.html
Automatic Software Updates
自動更新がデフォルトオンになります。(Microsoft Teams および Zoomモードは除く). デフォルトではメンテナンス時間に設定されている1:00 a.m. から 5:00 a.m.の間に更新をチェックしアップデートします。
https://documents.polycom.com/bundle/polyvideomode-ag-3-2-0/page/c2752737.html
Default Logging Level
Poly VideoOS software 3.2.0 でデフォルトのログレベルが Criticalになります。 Poly はログレベルを数週間、数カ月にわたってDebugにすることを推奨しません。ログレベルをDebug, Info, または Warningにする場合, Poly はログをUSB フラッシュドライブやリモートロギングを利用することを推奨します。
https://documents.polycom.com/bundle/polyvideomode-ag-3-2-0/page/t2890970.html
Device Mode Provisioning
Device Mode の利用可否をprovisioning parameterで設定可能にしました。
device.local.deviceMode.enable
Enables device mode on your system.
Parameter TC8 Partner Mode Localization
Bluetooth Remote Controller DTMF input after #
Bluetoothリモコン利用時に、# を押した後の振る舞いが、プリセットではなくDTMFとなりました。
Camera Control for Partner Mode
カメラ制御が右側のパネルに追加(ディスプレイ上、TC8)。 カメラ制御がUSBデバイスモード中、右から左にワイプすることで、パートナーモードでも利用可能に。
(TC8) カメラプリセット(TC8のみ) 最大10のプリセット ミュート制御がUSBデバイスモード上で可能に USB HID 対応アプリケーションと連動します。