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[Poly] Poly VideoOS Software 3.1.0 新機能および変更点

yiwagishi
Polycom Employee & Community Manager

[Poly] Poly VideoOS Software 3.1.0 新機能および変更点

2020年4月に Poly G7500, Poly Studio X ファミリー共通のソフトウェアである Poly VideoOS Software 3.1.0-214051、5月に3.1.0-214052がリリースされました。3.0.2 との差分をリリースノートをもとに解説します。機能タイトルはリリースノートと合わせるため意図的に英語にしています。

 

参考情報

 

Poly Video OS Software 3.1.0-214052 新機能

 

  • Support for Zoom Rooms 5.0

 

Poly VideoOS software 3.1.0-214052 にて G7500, Studio X50, と Studio X30 システムが Zoom Rooms と Zoom Rooms Controller App のバージョン 5.0 に対応しました。Zoom は5月中に4.x から 5.0 にアップグレードが必要です。5月30日以降は強制アップグレードがかかります。詳しくは Zoom の 5.0 へのアナウンスをご覧ください。

Poly Video OS Software 3.1.0-214052 以前のバージョンでも5.0 にアプリをアップグレードすることは可能ですが、コントローラが4.x となるため初期セットアップ時のペアリングに問題が起きる可能性があります。ワークアラウンドはコントローラ側に個別に Activation Code を入力することで回避は可能ですが、不具合を避けるためにも最新版へのアップグレードをお勧めします。

 

Poly Video OS Software 3.1.0-214051 新機能

 

  • Native Interoperability with GoToRoom by LogMeIn
  • Pairing a Poly Trio System
  • Using the System as a Camera and Audio Peripheral
  • New Camera Tracking Option for Studio X Family
  • IPv6 Support
  • Security Banner
  • New Security Defaults
  • PKI Certificates for Poly TC8
  • 802.1X for TC8
  • System Audio Enhancements
  • Improving Picture Quality
  • Out of Office Sleep Settings

 

Native Interoperability with GoToRoom by LogMeIn

Poly Video モード、Zoom モードに加え、LogMeIn 社のGoToMeeting に対応しました。GoToRoomとして登録可能です。

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Pairing a Poly Trio System

 

Poly Trio 8500 または Trio 8800 を G7500, Studio X50, Studio X30 のコントローラーとオーディオデバイスとして利用可能です。Poly Video Mode と Zoom Rooms, GoToRoom のそれぞれで動作します。 Trio 電話機をプライマリの LAN ネットワーク上で IP デバイスとしてペアリングします。 Trio 8500 または Trio 8800 をビデオシステムとペアリングすると、Poly Trio がスピーカー(設定名:電話スピーカー)として動作します。設定で Studio X30、 Studio X50 内蔵スピーカー、G7500 に接続されたモニタのスピーカー(設定名:TVスピーカー)を利用可能ですが、同時に利用はできません。Poly Trio マイクが常に使われます。Studio X50 と Studio X30 のそれぞれのマイクは、話者の位置特定のみに使われます。 Poly IP audio デバイスつまり,  IP Table Microphone, Ceiling Microphones 、IP Microphone Adapter はご利用いただけません。

注意: ペアリングには Poly Trio systems が UC Software 5.9.3AA であることが必要です。
設定の仕方についてはビデオシステムの Administrator Guide をご参照ください。

 

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Using the System as a Camera and Audio Peripheral

 

Poly Device Mode と呼ばれる新しいモードでは、Poly ビデオシステムをノート PC の外部カメラ、マイク、スピーカーとして利用することができます。例えば、ノートPC内蔵カメラの代わりにMicrosoft Teams 通話として, Poly  Studio X30 を接続し、 4K カメラが会議室の話者を追跡しながら会話をすることが可能です。また、  Polyマイクの エコーキャンセリング機能が使えます。. PCから USB ケーブルで接続すると、ビデオシステムのカメラオーディオ機能をノートPC上のサードパーティ会議アプリケーションから呼び出せます。それに加え、コンテンツ入力用のHDMIを利用し、ノートPCの画面をミラーリングすることで高品位の会議体験を得られます。Zoom Modeでも利用可能ですが、TC8またはタッチスクリーンによる右から左へのスワイプが必要です。

 

注意:  Poly Device Mode は Poly Trio とペアリングした際にも使えますが Poly Video Mode蚤のサポートとなります。

 

 

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New Camera Tracking Option for Studio X Family

 

Studio X50 と Studio X30 にスピーカーをフレーミングという機能が加わりました。現在の会話にアクティブに参加している話者を全員特定しフレーミングする次世代の話者トラッキング技術です。

 ● 同じ会議室の中でアクティブに会話している話者をフォーカスする

 ● 一人の人が長時間話し続けるとその人がプレゼンテーションをしていると理解しそこにだけフォーカスする

 ●ローカルの会議室で話し手がおらず、遠隔地側が主に話していると理解すると、会議室内にいる全員にフォーカスする(グループフレーミング)

 

3.1.0 ではデフォルトでグレープフレーミングのみとなっています。Web 管理画面より発言者をフレーミングに設定を変更する必要があります。

 

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また、操作画面でもカメラトラッキングが有効になっていることを確認します。

 

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IPv6 Support

 

ビデオシステム本体と TC8 で IPv6 をサポートしました。IPv6 アドレス設定は自動または手動で可能です。

 

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Security Banner

 

リモートからのSSH, Telnet ログインの際に、ログイン前に警告文を表示することができます。

なお、カスタマイズメッセージおよび米国国防省DOD向けメッセージが選べますが、前者に不具合があり修正中です。

 

New Security Defaults

 

ログイン関連のセキュリティがデフォルトで有効になっています。設定はWeb画面または Provisioning で変更可能です。

•セキュリティ>アクセス

–10回ログイン失敗すると1分間ロック

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ロック中に正しいパスワードを入れても表記は

–無効なIDまたはパスワードです。認証情報を確認してから再試行してください

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設定

Lock Admin Account after Failed Logins  Lock 

sec.auth.accountLockout.admin.lockoutAttempts
Port after Failed Logins sec.auth.portLockout.lockoutAttempts

 

PKI Certificates for Poly TC8

 

 PKIを利用する環境の場合、Certificate Signing Request (CSR) を使って TC8 をネットワーク上で信頼させることが可能です。 CSRの生成と  TC8 certificates へのインストールはWeb管理画面から可能です。

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802.1X for TC8

 

PKI certificatesを必要とする 有線LANでの 802.1X 認証が TC8 で可能になりました。 詳しくは Administrator Guideをご参照ください。

サポートする認証プロトコル:

● EAP-MD5

● EAP-PEAPv0 (MSCHAPv2)

● EAP-TTLS

● EAP-TLS

 

System Audio Enhancements

 

 G7500, Studio X50, および Studio X30 にて下記の音声機能が利用可能になっています。

 

Poly NoiseBlockAI Enhancements

 

Poly NoiseBlockAI がデフォルトで有効です。これによりノイズ検知とクリアな音声伝達が向上します。Web管理画面では Enable Keyboard Noise Reduction and NoiseBlock(キーボードノイズリダクションおよびNoiseBlockが有効) での設定となります。

 

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USB Audio

 

USB接続による音声入出力が可能になりました。この機能を有効にするとUSB接続以外の音声入力出力が無効になります。USB やBluetooth ヘッドセットが利用可能ですが、Bluetoothの場合はUSBドングルを利用した形での接続となります。ミュートやボリューム調整はヘッドセット側でコントロールとなり、システム側は利用しません。

 

利用可能なヘッドセットの仕様としては下記になります:

● 48 kHz sample rate

● Dual channels

● 16-bit pulse-code modulation (PCM)

 

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設定:USB音声が有効

 

Using the Shure IntelliMix P300

 

Shure IntelliMix P300 audio conferencing processorをG7500 またはStudio X50 のUSB-Aポートに接続することで利用可能です。

 

音声プロセッサを使うことで下記の制限があります:

 

● システムに接続するとShure IntelliMix P300がすべての音声を制御します

Shure IntelliMix P300に接続していない音声入出力は利用できなくなります

● ビデオシステム内部のエコーキャンセリングはオフになります

 

Using the EagleEye Cube USB Camera’s Microphone

 

G7500 において、Poly EagleEye Cube USBカメラのマイクが利用可能になります。ただし、他のマイクが接続されていないことと、USB Audio がオンであることが条件です。

 

 

Using the Polycom RealPresence Debut Expansion Microphone with Studio X50

 

Studio X50 の拡張マイクとして Polycom RealPresence Debut 拡張マイクが利用可能になりました。なお、Studio X50 の 3.5mm 音声入出力は引き続き利用できません。今後のバージョンアップでの対応となります。

 

Additional 3.5 mm Audio Input Options for G7500

 

 G7500の 3.5 mm ステレオ入力に新たに2つのオプション設定が加わりました。

 

Playback to Far Sites

(相手側のサイトで再生)

 

外部の Digital signal processor (DSP), such as Polycom SoundStructureなどミュートやエコーキャンセリングを提供する機材との接続で利用します。

● 遠隔参加者のみが3.5 mmステレオ入力音声を聞きます (コンテンツ入力とは関係なく).

● ビデオシステム側のミュートやエコーキャンセリング機能は利用しません

 

Playback to Far Sites, Mute Controlled

(相手側のサイトで再生、ミュートコントロールあり)

音楽を相手機に聞かせたい場合の利用シーンで利用します。

 

● 遠隔参加者のみが3.5 mmステレオ入力音声を聞きます (コンテンツ入力とは関係なく).

● ビデオシステム側のミュートは利用可能ですが、エコーキャンセリング機能は利用しません

 

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Using Polycom SoundStructure with the Poly Microphone IP Adapter

 

Polycom SoundStructure を Poly Microphone IP Adapter を利用してG7500に接続可能になりました。接続されると内部のエコーキャンセリング機能は自動的にオフになります。

 

Improving Picture Quality

 

光源が不足しがちな環境下における映像品質を向上しました

 

Out of Office Sleep Settings

夜間ビデオ会議が使わない時間のスリープ設定を3分間で開始するようにできる設定を追加しました。通常の営業時間は元のスリープ設定を利用します。これにより電力消費を削減しつつ、勤務時間にスリープが頻度良く起きることによる利用者の混乱を避けることが可能です。

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Yuki Iwagishi