コールセンター業務向けに電話機を設置し、 Poly のヘッドセットを接続する際には EncorePro 500 シリーズまたは EncorePro 700 シリーズで、 QD(Quick Disconnect)を推奨します。 QD を利用することで、電話機からの接続、切断を RJ9 や USB より耐久性のある QD コネクタで行うことができます。
上記製品は、単体では電話機に接続することができません。電話機の機種ごとに QD - RJ9 のケーブルを選択し接続します。メーカー、世代により結線が異なるため選択肢は多数あります。ヘッドセットポートのある電話機との代表的な例は下記のケーブルです。
メーカー名 | ||
Poly |
VVX シリーズ CCX シリーズ Edge B シリーズ |
P/N 27190-01 U10P |
AVAYA |
J100 シリーズ 9600 シリーズ |
P/N 72442-41 HIS |
Cisco |
8800 シリーズ 7800 シリーズ |
P/N 26716-01 U10 |
Grandstream | GXP シリーズ | P/N 38099-01 U10P-S |
NEC |
DT400 シリーズ DT500 シリーズ DT800 シリーズ DT900 シリーズ |
P/N 66268-02 A10-16 |
Fujitsu | RJ9ヘッドセットポートのあるもの | P/N 38099-01 U10P-S |
iPhone/Android/iPad | P/N 38541-01 | |
その他(特にヘッドセットポートのない電話機) | M22を推奨 |
M22 には、結線の切り替えスイッチがついており、電話器の種別ごとに切り替えが可能です。マイク、スピーカーの音量調整も可能です。Position 5 が通常ですが、音声が通らない場合は他の設定を試してください。
Poly では各種電話機の接続性情報を Compatibility Database にまとめています。こちらもご活用ください。なお、M22 以外のケーブルに関して 各電話機メーカー様、インテグレータ様で、実績のあるケーブルの組み合わせなどがある可能性があります。上記の表は弊社で把握している範囲で記載させていただいております。
また、PCとの接続でも利用したい場合は DA シリーズ、PC との接続で手元で切り替えて使いたい場合は MDA 100, 105, 524 がご利用可能です。M22 と同様に結線はスイッチで切り替えることができます。
製品名 | 利用用途 |
MDA 100 |
PC(USB-A) と電話器(RJ9) を切り替え |
MDA 105 |
PC(USB-A) と電話器(RJ9) を切り替え スピーカー音量制御が可能 |
MDA 524 |
PC(USB-AまたはUSB-C) と電話機(RJ9) を切り替えおよびミキシング(会議機能) ミュート/音量制御がPC/電話機個別に可能 |
DA75 |
PC (USB-A および USB-C) に接続可能 QD 機構により、通話中に QD ケーブル切断で保留モードに |
DA85/DA85-M |
PC (USB-A および USB-C) に接続可能 QD 機構により、通話中に QD ケーブル切断で保留モードに 通話制御ボタン(応答、切断、ミュート)つき Microsoft Teams 認定(DA85-M) |
3.5mm ジャック利用 |
MDA 100/105
MDA 524
MDA 524 トラブルシューティング
ヘッドセットでエコーが聞こえる場合、スイッチャーの受話音量ダイヤルと送話音量ダイヤルを下げてください。ほとんどの電話機について、適切な設定は 2 です。 それでも改善しない場合、設定スイッチを調節してください。通常使用されている設 定は「A」です。これはデフォルト設定です。
コールセンター業務で、個人占有 PC を利用し、あまり取り外しがないということであれば USB シリーズの EncorePro もあります。
QD コネクタを利用するメリットとして、各種オプションの利用があります。トレーニング用途の Y アダプター、インラインミュートスイッチがその一例です。