こんにちは。
CCX電話機向けの新しいUCソフトウェア7.2.0がリリースされています。
今回はこのソフトウェアの新しい機能「USB最適化電話」についてご紹介します。
「USB最適化電話」とは、PC/Macの上のソフトフォン/会議アプリケーションを、USBを経由して操作するために最適化された電話機です。
電話機はコントローラとして動作するため発信はPC/Macのアプリケーションからとなりますが、ダイヤルパッドや発信、切断ボタンを電話機に持つことで、PC上のアプリケーションを最前面に表示させてマウスクリックで操作をする、という煩雑になりがちなオペレーションから解放しつつ、電話専用機のハンドセットや豊かな音声機能をユーザーに提供します。弊社の過去の製品でCX300 R2のようなUSBデスクトップフォンというとおなじみかもしれません。
UCソフトウェア7.2.0で新しく実装された機能によって、CCX電話機がUSB最適化電話として利用できるようになりました。
•対象電話機:
–CCX 400, 500, 600, 700
•サポートOS:
–Windows 7, Windows 10, MacOS(一部機能制限あり)
–Windows 11でも動作可能だが未サポート
•サポート クライアントソフトウェア :
–Teams、Skype for Business (両ソフトの同時利用は不可)
基本的な設定は非常に簡単で、CCXのBase Profileを"USB最適化"として、PC/MacとUSBケーブルで接続するだけです(変更は再起動を伴います)。
設定は電話機のUI、Web UI、プロビジョニングから可能です。プロビジョニングプロファイルでは以下の設定値となります。
device.baseProfile="USBOptimized"
※7.1.3以前のTrioでの"SkypeUSB“という設定値も7.2.0から"USBOptimized"変更へされていることにご注意ください。
USB最適化モードは必ずしもEthernetによる通信を必要としません。ソフトアップデート、時刻同期などはUSBを経由してPC/Macから行われます(※ソフトアップデートはマイクロソフトの認定取得後にWindows Updateからも実施可能となる予定)。そのため、オプションの専用ACアダプタを用意していただけば、机の上へ電話機用のLANを用意しなくてもいい、というメリットもあります。もちろんその場合は端末管理などEthernetの通信を利用して提供される機能が使えなくなりますので、環境や運用に応じた導入をご検討ください。
補足情報として、CCX電話機はモデルによってUSBポートの役割が設定されていますので、必ずCCX側はデバイスポートに接続してください。
冒頭で書きました通り、このモードは根強いファンをもつCX300 R2やCalisto P240からのリプレースやアップグレードパスとして最適です。ぜひご利用ください。
〇CX300 R2
〇Calisto P240